ジョイント和

Joint-NAGOMI
床版に優しい荷重分散型伸縮装置 ジョイント和(なごみ) ジョイント和 施工 ジョイント和 完成 ジョイント和 構造図

従来のジョイントでは、既設RC床版にドリルで70mm程度の穴を開け、ジョイントのアンカー筋を差し込み設置するため、伸縮装置にかかる輪荷重は、アンカー筋の箇所の床版に集中荷重として作用し、床版の損傷を引き起こします。

ジョイント和では、下面に荷重分散鋼板を設け、輪荷重を分散させることで、RC床版への負担を軽減し、床版の耐久性の向上を図ります。また、従来は現場で溶接していた鉄筋を工場溶接とすることで、施工時間の大幅な短縮を実現します。

ジョイント「和」はNETIS(新技術情報提供システム)に登録された技術です。 NETIS登録番号:QS-200045-A
特許:道路橋の伸縮装置及び道路橋の施工方法 特許番号:6567920

ジョイント和(なごみ)の特長

Features
ジョイント和 白抜き ジョイント和 説明

耐荷重性の向上

面の荷重分散鋼板により、伸縮装置にかかる輪荷重を分散させることで、床版への負荷を削減できます。

施工時間の大幅削減

着脱可能なボルト連結構造で、現場では4隅をアンカーボルトで設置。施工時間を大幅に削減できます。

メンテナンスにかかる費用が安価に

止水ゴムのみを取り替えることが可能であるため、メンテナンスにかかる費用が安価になります。

経済性の向上

上記メンテナンス性の良さ、施工の容易性により、従来技術と比較して現場の施工費が安価になります。

ジョイント和 装置

適用条件

1. 自然条件
・降雨、降雪、暴風時は施工不可。
2. 現場条件
・施工スペースとして最大3.0m x 6.0m = 18㎡程度必要。
・補修の場合は交通規制や通行止めが必要。
3. 施工場所
・全国で対応可能。

適用範囲

1. 適用可能な範囲
・伸縮量:60mm以下
・床版遊間:100mm以下
・設置箱抜き高さ:100mm以上
・アンカー設置を4隅とする
2. 特に効果の高い適用範囲
・交通量が多く、耐久性が求められる橋梁

留意事項

1. 設計時
・「道路橋示方書・同解説」に準拠すること。
・伸縮量、床版遊間、箱抜き高さの条件が必要。
・接着剤の接着強度は3.7N/m㎡程度です。
2. 施工時
・施工要領書の記載の順序に基づくこと。
3. 維持管理等
・供用後の止水ゴムの状態を確認すること。
・耐用年数は、伸縮装置本体は30年、一次止水材(伸縮ゴム)は10年を想定。
4. その他
・受注生産で、1ヶ月程度を要します。

施工手順

Construction procedure
ジョイント和

施工事例

Construction procedure

熊本市 荻原町 砂取橋において
荷重分散型伸縮装置「ジョイント和」の施工を行いました。

延長 11.0m